■本書では
SFマガジンでの受賞作を含めた短編を収録。
迷宮が舞台となる『ギャルナフカの迷宮』、惑星を描く表題作。
異星人との出会いから不思議な体験をする『幸せになる箱庭』、
通信だけを続けながら水ばかりの惑星を漂流する『漂った男』の4作。
■読み終わって
ハヤカワでも一貫して「お仕事小説」を書いてきた著者。
一転して、今回はどれもストレートな感じのSF作品が収録されている。
解説からの引用でもあるが、今回のテーマは「内と外」であるだろう。
作品中だと、外と隔離された迷宮の内での社会、惑星群とその外の世界など。
外とは異なる世界で、人(もしくは生命体)がどのようにふるまうのか?
そういった点に自分は今回惹かれていった、ワクワク感がたまらない。
ちなみに、個人的オススメは『漂った男』か『ギャルナフカの迷宮』かな。
SF好きじゃない人にもお勧めしたい一冊です。