ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー』②


サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)


■2巻では
主人公・卓人達を取り巻く「時間跳躍少女プロジェクト」と放火騒ぎ。
そんな時に地元で行われた花火大会、卓人の目の前で悠有が姿を消した。
「ごめん、タクト!急用!思い出しちゃった」の言葉を残して。
果たして彼女はどこへ「跳んで」しまったのだろうか…。


■読み終わって
SF小説ではあるが、主人公達の知識は全ては既存のSFからである。
序盤と終盤あたりでも「どういうのがSFだと思う?」という問いも。
つまり、自分たちがゼミで「SFとは何ぞや?」と考えているのに近いか。


物語中盤から展開加速、事態の変化が急に慌ただしくなってきた。
「跳ぶ」コツをつかんだ悠有の決心、連続放火の犯人捜し、狂言誘拐など。
私的にもグイグイ食いついていった感があったので、非常に書が進みました。


まさか『ライ麦畑』の訳のところで、エディ・ゲレロの名前が出るとは。
確かに字幕は「おいら〜だっての」と書いてありますけど。