■ ここまでは
3人の「アドルフ」の名を持つ人間を中心にストーリーは進む。
一人はアドルフ・ヒトラー、二人は日本で生まれたアドルフ少年。
五輪取材のためベルリンに来た記者・峠は、ある事件に巻き込まれる。
それはドイツに留学中の弟の謎の死、彼はある重大な秘密を握っていた。
帰国後、弟の手に入れた秘密文書は日本にあり、峠はそれを手に入れる。
「ヒトラー出生に隠された秘密」、特高・ゲシュタボに追われる峠の運命は?
一方、偶然知ってしまった二人の少年、彼らは今後どうなっていくのか。
■ ここまで読み終えて
続きがたまらなく気になったので、本屋で買ってしまった。
一度、全部読んだのだが細かいところは結構飛ばして読んでたので。
手塚先生の大人向け作品、暴力とかも隠すことなく表現されている。
語り手は関わった峠であるが、メインは二人のアドルフになるだろう。
一人は教育と成長と共に悩み苦しむ、言うなれば“純潔”のカウフマン。
もう一人は、ユダヤ人で日本人と同じ環境でたくましく成長するカミル。
これ以降の彼らの向かっていく方向は、必ずしも同じではない。
二人の成長と苦悩を、自分はしっかりと追っていきたい。