ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:ラグビーワールドカップ2019・日本代表-スコットランド代表

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10月13日、横浜国際総合競技場で開催されたラグビーワールドカップ2019を観戦。

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(横浜は本大会の決勝戦の会場である)

先月20日に開幕した本大会も折り返し。筆者も試合会場に足を運ぶうちに普段の観戦では体験できないような非日常性を戸惑いから楽しめるようになってきた。

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(スタジアムとは物価が違うので、既に飲み始める人多数(筆者含)

せっかくなので、この日は、直行バスではなく、新横浜駅から歩いてスタジアムに向かったが、4時間以上前から両国ファンで賑わっていた。

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(スタジアム・公園が地域の「守護神」となっている)

競技場に到着した後、少し時間があったので多目的遊水地機能を果たした新横浜公園を見てきた。地域を洪水から守る役割を果たしてくれた素晴らしい競技場、そして開催に向けて尽力いただいた多くの人たちに感謝しかない。

〇SQUARE:大一番であっても「楽しい」空間

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開場とともにスタジアム入場。開場と同時にビール売り子も稼働開始。開場直後は流石にガランとしたスタジアムに売り子の声がこだまする。試合が始まると飲んでいられない(という大義名分で)駆け付け一杯。

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(「愛は売り子を救う」活動という謎の大義名分)

こうした緩い時間帯に話を聞くと、野球場の販売経験を持つ子たちも多くいるのであるが、普段とは違ったシチュエーションを「楽しい」と答える子が多いのも印象的であった。

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(今日ばかりは桜ジャージ率の高さが際立った)

座席位置等を確認後、季節柄オクトーバーフェスト感もあるメインスタンド前広場に移動。流石にこの日は日本代表のファンの割合は多かったが、スコットランド代表ファンの方もインパクトのあるコスプレであったり、バグパイプを演奏するなど、大一番とは思えないほど、お祭り感を楽しんでいた。

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ウルグアイ代表の奮闘は日本のファンを熱くさせた)

また、熊本で開催されているウェールズ代表とウルグアイ代表の試合中継が広場を盛り上げた。控え選手主体であるが、今大会ではワラビーズにも勝利したウェールズ代表相手に前半を終えて1点差で折り返したウルグアイ代表の奮闘に、日本のファンは拍手と歓声を送った。

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(戦況を見守る両国のファン。ラグビー好きで溢れた空間だ)

今大会を通じて、ラグビーそのものの魅力に気づいた人が非常に多くなったことを印象付ける光景であった。

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(大会マスコット・リンジ―&レンジ―に遭遇。モフモフ度はワールドクラス)

〇STUDIUM:「ホームゲーム」の雰囲気

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キックオフ1時間前頃に着席。「新たな歴史を作る」という意気込みが感じられる独特の空気感が伝わってきた。

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本大会で観戦した他の試合とは、明らかに異なる雰囲気。簡単に言えば「ホームゲーム」の雰囲気であった。

開催国が迎える大一番なので「当たり前だ」と思われるかもしれないが、6万5000人以上の観客が入ったラグビー会場で、こうした雰囲気を作れていることに感激していた。だからこそ、この試合に勝ちたいという気持ちが強くなったラグビーファンも多かったのではないだろうか。それほどまでに、会場の雰囲気は試合前から素晴らしかった。

〇 GAME:「ONE TEAM」の集大成を見せた歴史的勝利

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前半は、ジャパンが序盤からアグレッシブな攻撃で3トライを奪うことに成功。

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(前半、福岡選手のトライが決まった直後の観客席。鳥か?飛行機か?福岡だ!)

スコットランドに先制トライこそ許したものの、70%以上のボールポゼッションで主導権を握り、素早いパスワークと、松島・福岡の両WGのスピードを武器に相手の守備網を突破。

流れの中でのキックを減らし、パスを回して保持率を高めるアプローチを選択したのは、体力面のアドバンテージと、スコットランドのキックを使ったワイドな攻撃を封じるにも非常に良かったと思う。3試合を通じて積み上げてきたスクラム、トライが自信に繋がり、勇気をもってアグレッシブに攻め込むことで素晴らしいプレーを連発したため、観戦しながらも、ジャパンの強さに戸惑いさえも感じる40分であった。

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(非常に大きかった後半早々の福岡選手の独走トライ。いだてん炸裂)

後半、開始早々に福岡選手がトライを決めて会場のボルテージはさらに上がる。しかし、その後はジャパンにとって試練の時間帯となった。スコットランドが展開力と推進力を発揮し、後半20分以上を残して2トライを奪い返す。

前半のようにボールを握れないジャパンは、スコットランドの猛攻を耐える展開が続く。心臓が締め付けられるような、本当に苦しい展開。押し込まれながらも、的確なタックルと必死のカバーリングで凌ぎ、時計の針を進めていく。

終盤、ジョセフHCは疲弊するFW陣から堀江・リーチの2人を下げる決断を下す。苦境の中で精神的支柱である選手を下げるのは大きなリスクもあったかもしれないが、ジャパンは全員で戦う「ONE TEAM」だった。

残り数分でボールを奪取することに成功したジャパンは、懸命のボールキープと前進を見せる。時間の経過が非常に遅く感じていたが、試合終了のカウントダウンが始まった10秒だけが早く感じた。

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(試合終了直後。試合中の日本コール一転し、グワングワンとした歓声が響く)

40分を告げるホーンが鳴り、ピッチ外に蹴りだした瞬間、座席から飛び上がった。そして、目から溢れる涙が止まらなかった。

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(インタビューを受けるリーチ主将。素晴らしきリーダー)

4年前にイングランド大会をテレビ観戦し、日本でW杯が見れることの楽しみと重みを感じた。同大会で3勝を挙げたジャパンの目標は、決勝トーナメント進出に他ならなかったからだ。その道のりは平坦ではなかった。

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(大会直前の南アフリカ戦の試合終了後、挨拶する選手たち)

テストマッチでティア1の強豪国に差を見せつけられ、スーパーラグビーサンウルブズも苦戦が続いた。確かな成長曲線を描いたとは言えない。しかし、4年間ともに歩んだチームの結束と勇気が見せた歴史的な快挙だ。

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(2トライを決めて勝利を引き寄せた福岡選手。サクラ超特急が運行した)

ジャパンの「いだてん」福岡堅樹選手がPOTM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出されたのも感慨深い。福岡選手は医師を目指すために来年引退を表明している。彼にとって、今回が最後のW杯。そんなラグビー人生を賭けたプレーが歴史を動かすトライに繋がったことは本当に嬉しいことだ。

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スコットランド代表は、後半に強さを見せつけた。薄氷の勝利だった)

そして、忘れてはならないことは、開催国のアドバンテージを最大限に活かしても、ギリギリの勝利だったということだ。

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スコットランド代表を拍手で迎える日本代表)

ティア1の壁は本当に厚く、高いものだと強く感じた。今回の歴史的勝利を次の歩み、パスに変えていかねばならないのだと強く感じた。パスを繋ぐために、この大会でさらなるゲインを狙っていきたい。

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おめでとう、そして感動をありがとう。桜の季節はまだ終わらない。

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観戦記:ラグビーワールドカップ2019・オーストラリア代表-ウェールズ代表

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9月29日、東京スタジアムで開催されたラグビーワールドカップを観戦。筆者にとって今大会唯一の横浜以外での観戦となる。

〇 SHOP:大会の熱に触れられるメガストア

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早めに家を出たので、寄り道がてら新宿駅前にあるメガストアを訪問。開幕後2度目の訪問であるが、相変わらず大盛況。京王線で向かうであろうオーストラリア代表・ウェールズ代表の双方のファンも多く足を運んでいた。

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開幕後の本大会に対する注目度が高まっていることを実感できる。筆者も「一生に一度」を合言葉にグッズを買い増してしまったりする。

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スタジアム・ファンゾーンに足を運ぶ機会が無い方でも、大会公式グッズを手に入れることができるのでおススメだ。

〇 STREET:異国情緒を醸し出す駅前の光景

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両国の代表ファンの賑やかな雰囲気を味わいながら飛田給駅に到着。

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FC東京東京ヴェルディの試合で足を運ぶ機会は少なくはないが、W杯モードの仕様の駅構内、周囲の雰囲気を含めて、普段とはどこか違う雰囲気だった。

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駅を一歩出れば、早くも一杯始めているファン多数。理由は簡単、外の方が圧倒的に安上がりだからだ(笑)駅までの導線に複数のコンビニ、マック・すき屋を擁する飛田給駅前にある各店舗の存在は心強く見えた。

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今回は開場とともにスタジアムに入場。指定席のため急ぐ必要もないこと、スタジアム外で一杯している人も多く、今回も問題無くスムーズに入ることができた。

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スタジアム2階の座席を確認し、売り子さんから1杯(チョロい)。売り子需要・人気は目に見えて明らかで、とにかく海外のラグビーファンが飲みまくるので試合中は多忙を極めている。ちなみに、売り子とツーショットを撮る海外ファンも結構見かけた。

〇 SQUARE:スペクタープラザに響き渡った歌声

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試合まで時間はあるので、入場エリア内に設置された「スペクタープラザ」に移動。

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普段はアメフト等が行われるアミノバイタルフィールドを利用するダイナミックな運用。広大なスペースと常設の観客席があるので、ストレスなく、自由度の高い空間で試合までの時間を過ごすことができる。

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ミートパイを食いながら、ビールを飲んで、熊谷での試合をのんびり観戦。

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「幸せ過ぎる、明日会社行きたくない」と強く感じてしまった。

試合中継の合間には、ステージイベントとして、来日公演中のマニック・ストリート・プリーチャーズジェームズ・ディーン・ブラッドフィールド氏によるミニライブが開催。ウェールズ代表ファンはステージ周辺に集まり、大歓喜。その空間に偶然居合わせることができたのも何よりの幸運だった。

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横浜編でも書いたが、入場エリア内の溜まり場に足を運ぶと会場の雰囲気を一段と楽しむことができるので、観戦予定の方は是非。

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試合が近づくと、楽しさを表現しながらも、両国のファンが仄かに試合モードのスイッチが入ってきているのが伝わってくる。

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筆者の座席周辺にいた多数のウェールズ代表ファンは、よく呑んで、よく歌っていた。スタジアムにこだまする「ウェールズ」コールは力強くも、温もりのある雰囲気があった。

〇 MATCH:ウェールズ代表が見せた「鮮烈」と「粘り」

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試合は、予想以上の白熱の展開となった。前半はウェールズが電光石火のドロップゴールで先制に成功すると、タッチキックを使ったトライで点差を広げ、ワラビーズの逆襲を受けた後もキック、そしてインターセプトからの独走トライでリードを広げる。密集戦で優位に立ったこともそうだが、序盤の良い流れをそのまま勢いに変えたような内容だった。

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後半に入り、ワラビーズが猛攻を見せて1点差にまで迫る。前半苦しんだスクラムで相手ファウルを誘い、巧みなステップワークを駆使してディフェンスを掻い潜るゲイン、そしてゴールライン上の粘り強い攻撃が実を結んだトライを見せる。

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前半から一転して、どう転ぶか分からない展開に盛り上がりを見せたが、勝敗を分けたのはウェールズの守備の集中力だ。オーストラリアのアタックに対して粘り強く対応し、ミスを誘う。また、ボールをしっかりキープして時間を進める。終盤の守備対応は本当に見事だった。

観客の感情が爆発するほどの白熱の試合を終えても、お辞儀を忘れない両国の振舞には感謝しかない。

「礼に始まり、礼に終わる」という武道の価値観を体現したような光景だ。近くにいた多くのウェールズファンと握手と言葉を交わす。彼等もまた日本の観戦者に大きなリスペクトをしてくれている。

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国は違っても、競技を愛する気持ちは同じなのだと実感できた瞬間だった。そうした余韻に浸り、勝利したウェールズ代表のファンの歌声を耳にしながら帰路についた。 

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横浜に続き、今回も濃厚な時間を過ごすことができた。スポーツを通じて世界を間近に感じることができることは、観戦者として何よりもの幸福だ。まだまだ大会は続き、筆者も大会観戦が残っている。素晴らしい時間にも終わりは訪れるものだが、今はそのひと時を大いに楽しみたいと思う。

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観戦記:ラグビーワールドカップ2019(横浜編)

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9月21・22日、横浜国際総合競技場ラグビーワールドカップを観戦。

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(ミーハー度満点の筆者)

深夜に熱狂したイングランド大会から4年、待ち続けてきた「一生に一度」の体験。試合に行く前から高ぶる気持ちを抑えるようにしてスタジアムに向かいました。

〇 FESTIVAL:国際大会が醸し出す圧倒的な「フェス感」

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(試合前の広場には多くの人が集まった)

筆者はサッカーW杯のアジア最終予選ACLは海外で観戦したことがあるが、いずれも「真剣勝負」のヒリヒリした空間だった。

世界最高峰の舞台であるW杯は、如何なる空間なのだろうかと、恐る恐るスタジアムに足を踏み入れてみると笑顔と活気に溢れた明るい雰囲気に包まれていた。

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(数年分のハイネケン消費量を記録しそうだ)

競技場前の広場は、巨大なハイネケンバーのような様相を呈しており、ビールを片手に両国ファン同士が交流を深めたり、巨大モニターに映される他会場の中継試合を見て一喜一憂した。

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(花園で奮闘するナミビア代表に声が飛ぶ)

試合を見るだけではなく、試合が行われる空間、試合に至るまでの過程を最大限に楽しむ姿勢が伝わってくる。まるで、大規模な野外音楽フェスのような空気感=フェス感の溢れる雰囲気は海外の方々に囲まれてると新鮮でもあり、筆者も日々足を運ぶJリーグのスタジアムと同じ波長を感じたりもした。

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(唐揚げは「KARAAGE」だった)

ちなみに、飲食物に関してはガチガチのスポンサード関係もあるのだろうか、予想どおり種類は限られている。ただし、筆者が足を運んだ日に関しては容易に買うことはできた。

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(アンガスビーフパイ。新鮮な味だった)

ミートパイ(700円)は、なかなかお目にかかれない一品なので食す。ビールのお供には良いフェイズを重ねてくれる味の濃さと生地の食感だと思う。「おいパイ食わねえか」(水どう風)

◯ STUDIUM:生き物としてのスタジアム

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オールブラックスのハカ、対峙するスプリングボクス

横浜国際総合競技場は、Jリーグ、日本代表戦で幾度となく足を運んでいる競技場。勝手知ったる、とまでは言わないが、馴染みのある空間であるはずだが、観戦した2試合は全然違った。

もちろん、サッカー・ラグビーの競技が違うことはあるが、会場を構成する人々と選手たちが醸し出す空気が、独特の世界観を形成した。

オールブラックスニュージーランド代表が試合前に行うハカ「カパ・オ・パンゴ」はスタジアムを静寂を作り、直後に空気を変える熱狂に生み出した。鳥肌がたった。

また、アイルランドスコットランドが行われた試合では、ハーフタイムに『カントリーロード』の大合唱。日本では、この手の催しは不発に終わることが多いのだが、練習でもしたかのように歌声がスタジアムに響きわたる。試合中も自然発生で応援の歌声や声援が聞こえてくるのは楽しい。スタジアム観戦の醍醐味を感じ取れる空間だったと思う。

スタジアムは、競技者と観衆によって命を吹き込まれて生き物になることを改めて気づかされた観戦経験だった。

◯ GAME:世界最高峰の激突

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観戦した2試合は、優勝国を含む強豪揃い。ラグビー観戦者としては勉強中の筆者の目でも明らかなハイレベルな攻防に衝撃を受けた。

ジャパンのテストマッチ、スーパーラグビーの観戦経験はありながらも、プレースピードの速さを体感した。具体的には「次のプレーへの移行」が非常にスムーズだということだ。

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ラインアウトからの展開、ラインブレイクされた後の守備スライド、ターンオーバーの動き出しなど、チャンスが一転してピンチになるような場面が度々あった。それでも簡単にトライを許さない組織力と個の能力の双方を見せつけられた。

また、技術面のファンダメンタルの部分をおろそかにしていない点も共通する部分だ。ギリギリの場面でのハンドリングエラーはあるもののミスが総じて少ない。確実性を担保しながらも変化を与えるためにギリギリのプレーを選択するということだ。開幕戦の緊張感はあったとはいえ、ミスを連発した日本代表との大きな差であるといえよう。

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ジャパンの目指す8強が、相当なまでに高い壁であることを痛感する内容ではあるが、だからこそ挑戦する価値のあることだと思う。アイルランド戦をはじめとする3試合の戦いぶりを見守っていきたいところだ。

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アイルランド国旗とバグパイプ奏者のコラボ)

世界最高峰を争う戦いの舞台は日本にいながらにして世界を体感できる空間。ハイタッチや拙い英語でも交流ができる。グローバル社会と言われたり、海外旅行者も多く訪れるようになった我が国であるが、リアルな接点はまだまだ貴重な機会だと思う。

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スタジアムやファンゾーンで楕円球を中心に世界とスクラムを組む機会を作れる一生に一度の祭典を大いに楽しもう。

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観戦記:東京六大学野球・秋季リーグ(開幕戦)

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(今年、乃木坂46のライブでは来れなかった神宮球場

大学時代、野球部が25年(50季)ぶりの優勝を達成した(優勝を牽引した4番打者は現在も応援している)。しかしながら、校内の盛り上がりはイマイチであったし、優勝のかかった試合に駆け付けたという話も(応援団関係者を除けば)耳にすることはなかった。何故なら、東都大学リーグは平日開催だったからである。

だから、大学院に進学して早慶戦を観戦した時はカルチャーショックだった。OBと現役学生が大きな声で校歌を歌う、得点が入れば肩を組んで応援歌を歌う。筆者には欠片もなかった母校愛を、何故彼等は持っているのかを知る良い機会となった。

9月14日、10数年ぶりに六大学野球を観戦するために神宮球場に足を運んだ。初夏に大学選手権を観戦したことが契機でもあるが、等々力の試合も控えているので程よい時間帯・開催場所だったことも大きい。土日・神宮開催は観戦者は、筆者のような日々フラフラしてる観戦者には格好の観戦環境だ。

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(筆者の学生時代、おそらく遥か昔から変わってないだろうデザイン)

都市対抗野球大会もそうだが、六大学野球の嬉しいところはプロ野球であれば高値で販売されているだろう位置の座席をリーズナブルな価格で見れることだ。観戦好きの人間からすれば、ボーナスステージ(個人の感想です)。迷うことなくネット裏の特別内野席(1,500円)を購入。入場券の絶妙なサイズ感は、自分の学生時代はもちろん、長年継承されている規格なのだろう。

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(ネット裏で観戦できるのはテンションが上がる)

筆者が観戦した第1試合は、春季リーグおよび今夏の大学選手権で優勝を果たした明治大学と、1年半勝利から遠ざかっている東京大学の対戦。

明大は今年のドラフト会議の注目候補でもあるエース・森下暢仁投手(4年・大分商)が先発。初回から最速152キロのストレートを中心とする投球で三振を奪う。一方、東大の先発・小林大雅投手(4年・横浜翠嵐高)も丁寧な投球で得点を許さず、上々の立ち上がりを見せる。球速の緩さが逆に良かったのかもしれない。

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神宮球場の老舗・水明亭は、そば・うどん・丼物を手広く扱っている)

神宮球場の観戦の利点は球場インフラを利用できる点である。特に売店類が稼働しているのは嬉しいところ。特に筆者はプロ野球だと外野観戦が大半のため、行き来出来ない内野の売店に足を運べる貴重な機会でもある。

この日は、老舗・水明亭のトロトロなんこつうどんを食する。うどんの上に盛り付けられたなんこつはビールのお供にしたくなる濃厚な味わい(午後の観戦を控え我慢)

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(東大が先制。球場の空気も変える鮮やかな一発だった)

昼飯を調達し、座席に戻ってすぐに東大が石本悠一選手(3年・桐朋高)の本塁打で先制。序盤から森下投手の速球に食らいついていた東大打線ではあったが、目が覚めるような一発を放った。しかし、明大も森下投手の自援護を含めた2本のタイムリーで逆転。「現実はそう甘くはない」と悟りかけたが、小林投手の粘りの投球と守備陣の好守もあり、東大は追加点を許さない。

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(8回裏に同点に追いついた東大。コレにはスタンドも大きな歓声が沸く)

失礼を承知で言えば「思いがけない」1点差の接戦のまま、終盤8回裏を迎えた。東大はヒットと捕逸でランナーを二塁まで進め、4番・青山海選手(4年・広島学院高)のタイムリーで同点に追い付く。こうなれば、中立の立場だったネット裏の観戦者は東大に肩入れをし始めるのである(筆者を含む)甲子園で過剰な煽りが問題視されることがあったが、判官びいきというのは観戦者心理としては働くものだ笑

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(2-2で9回終了。試合は延長戦に突入)

しかし、森下投手も簡単には崩れない。後続を断ち切り、続く9回も150キロの速球で三振を奪って反撃ムードを抑え込み、開幕戦から延長戦に突入。両先発投手は続投し、規定上の最終イニングである12回を迎えた。

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(両投手とも12イニングを完投。東大・小林投手も粘りの投球が光った)

表の攻撃で明大はヒットとバントでランナーを3塁まで進め、犠牲フライで勝ち越しに成功。さらに東大の守備の乱れで三塁に進めたランナーをプッシュバントで帰して追加点を奪う。好守を続けてきた東大が最後の最後でミスが出てしまった。2点を奪った明大であるが、12回裏も森下投手は投げ切って試合を締める。

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(最後の打者を内野フライに打ち取り、明大が勝利)

東大の健闘と明大の意地が交差した見ごたえのある試合であった。

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ジワっと暑くなってきたので神宮名物・パイン氷をを食べる。

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プロ野球では行列もできるだろう人気メニューも、ストレスなく買えることが財布のひもを緩めてしまう。

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謎のプッシュを受けてプレミアム仕様(+100円)を頼んだが、プレミアム要素たる練乳がパインと絶妙の連携を見せてくれて大正解。店員さんに感謝。

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(試合前の練習に臨む早大ナイン)

第2試合は、柏レイソルも応援している小宮山悟監督が率いる早稲田大学が登場。

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(小宮山監督の背番号は「30」。スタメンには中川卓・蛭間といった1年生の名も)

二浪して早稲田に入学したエピソードはあまりにも有名な小宮山監督なだけに、早慶戦の敗戦が絡んで春季優勝を逃したのは責任を少なからず感じているかもしれない。

早稲田の応援はチアパフォーマンスも華やかで、ハリセンを使った応援で球場に音が鳴り響いていた。チャンスがあれば、早稲田の試合もじっくり見たいところだ。

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途中で切り上げて離脱。球場前の通路がガランとしているのが非常に新鮮だった。フラっと野球を見に行くには、この上ない環境だ。フルハウスの熱狂の渦に巻き込まれるような観戦も大きな魅力だが、近所の公園に行くような感覚でスポーツ観戦するのも楽しいのだ。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ジュビロ磐田

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9月14日、3連休の初日は等々力で磐田戦を観戦。少しずつであるが気温も日暮れも早くなってきた気もする。

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(食後のデザートにFスイーツ「磐田茶プリン」。絶品)

観戦者にとって、日々の観戦は季節の移り変わりを意識する機会でもあるだろう(プリンを食べながら)

ご家族揃って川崎を応援している17歳のシンガーソングライター・原田殊々華さんも観戦に訪れた(ダイマ)試合は、前半に得点を奪った川崎が久々の勝利。

試合を通じて感じたことは以下の通りです。

PLAYERS:「チャンスは掴め!」

本ブログで度々書いているが、「自分の好きな言葉」と聞かれると、故・ジャンボ鶴田さんの座右の銘である「人生はチャレンジだ!チャンスは掴め!」と答えている。プロスポーツの世界は、この言葉を地で行く厳しい競争と挑戦が日々繰り広げられている。

磐田戦の先発メンバーは、ルヴァン杯・名古屋戦の活躍を経て起用された選手たちが名を連ねた。2年目の脇坂選手を含めて、今回のチャンスを逃せば、残りシーズンの起用も危ぶまれてしまうという危機感もあったと思う。何故なら、ベンチには試合に出続けた選手たちが控えているからである。

日々、観戦をしていると「気持ちを見せろ」という、言葉を耳にしたり、目にしたりすると思われるが、気持ちでどうにかなるものではなく、今そこにある状況に真摯と向き合っているのかが大事なのだと思う。会社で「気持ちが見えない」という理由でマイナス査定を受けたらどうだろうか、意味不明である。(数年前の体験談)

ゴールという目に見える結果を残した脇坂選手・山村選手は、闘志を全面に押し出すタイプではないと思うが、自身の立たされる難しいシチュエーションを乗り越えて、お立ち台の上に立った。活躍を続けていられるのかどうかは自分たち次第であり、周囲との切磋琢磨でもある。「競争」関係が「協奏」を生み、チームが強くなっていく。そんなことを考えさせられる光景だった。

GAME:「間受け」と「間抜け」

前半の川崎は、序盤の被決定機を乗り越え、徐々に相手陣内に攻め込む時間帯を作る。攻撃のリズムを作ったのは下田選手、脇坂選手の2人だった。

下田選手の武器は、後方からのロングパス・サイドチェンジといった展開力であり、強く蹴れることができる。基盤にある風間監督時代、あまり使われなかったプレーということもあるが、下田選手のようなプレースタイルを得意とする選手はあまりいなかった。試合出場機会を重ねることで、自分の色をチームに染み込ませてきた印象だ。結果が出なかった8月ではあったが、下田選手のチューニングが進んだことは今に繋がっている。

また、脇坂選手は、ボランチと前線の3選手の経由地としての役割を果たした。磐田さんの横のラインの間に入ってボールを受けることでゴール前のアクセント役に回るだけでなく、自らドリブル・シュートで仕掛けることもできる。ゴールシーンは、そうした積極的な姿勢が実を結んだかたちだ。ボール再奪取から前線に巧みに運んだ同期・守田選手も素晴らしいお膳立てだった。

この他、ボールサイドに寄せてフォローに回ることでポゼッションを維持・継続に貢献したのも印象に残った。交代後との比較でもわかると思うが、大島選手が離脱中ということもあるが、ライン間・選手間の受け師としての役割を果たせる脇坂選手の存在は非常に貴重だ。シーズン当初に比べると、彼の使われ方の幅も広がってきたと思うだけに、歩みを進めてほしいところだ。

しかし、勝ち切ることに成功したものの、課題も残る内容だった。特にディフェンス面は、割り切りはあったと思うが、被決定機数の多さを含めて、もう少し試合をコントロールしたかった。印象に残ったのは、前線からのファーストプレスとラインアップの呼吸が合ってないことだ。

悠様が先陣を切るかたちで前線の選手が追い込みに入るが、中盤以下の周囲が付いてきていない。数的有利にはならないため、追い込みがハマらないケースが多々ある。そうすると、スペースに人を入れてボールを繋げられてしまう。

後半はこのケースが多かったため、磐田さんにボールを運ばれるケースが多かっただろう。単騎特攻で追い込むのであれば、途中交代で入った憲剛さんのような粘りを見せなければハマらないだろう。この辺の意思統一、あるいは整備が守備の立て直しにおいても大事ではないだろうか。

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(リーグ戦では久々に響き渡ったアバンテ)

「間受け」の攻撃を増やし「間抜け」の守備を減らすという今後の方向性を垣間見ることができた試合だった。

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以上です。勝つことの難しさを実感した夏、それを経て秋を迎える。「実りの秋」になるために、僕らは前に進まなければならない。

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観戦記:リポビタンDチャレンジカップ2019・日本代表-南アフリカ代表

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9月6日、ラグビー日本代表の試合観戦のために熊谷に遠征。

ラグビーダウン・熊谷

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サッカーファンにおける「熊谷」といえば、大宮アルディージャさんのホームゲーム、あるいは天皇杯で利用する熊谷陸上競技場でお馴染みだろう(筆者も3年前の大宮戦で初めて足を運んでいる)。

一方、ラグビーファンの間では、熊谷は「ラグビータウン」として知られており、同大会の開催都市として、3試合が行われることになっている。

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(大会アンバサダーを務める埼玉出身のハロプロ現役&OGメンバー)

自国開催のラグビーW杯を控えた日本代表の最後のテストマッチは、壮行試合に相応しいラグビー熱の高い場所であると同時に、本大会に向けたリハーサルとして開催された。

○ 大会に向けた特別態勢

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(熊谷で試合を行う国々の幟)

試合会場の熊谷ラグビー場に向かう前に、W杯期間中も利用される「ファンゾーン」に足を運ぶ。

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(熊谷駅から徒歩8分にあるファンゾーン)

ファンゾーンは、パブリックビューイングに加えて、食事をしながら屋台などが並んでおり、開催都市の盛り上げを創出する空間として位置づけられ、各開催都市においても準備が進んでいる。

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パブリックビューイングは連日開催予定)

ちなみに、スタジアム同様、手荷物検査が徹底されている。

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(富士山登頂もしたウェブ・エリス・カップ

また、この日はW杯の優勝国に送られるウェブ・エリス・カップが飾られていたので記念ツーショット。オールブラックスのリッチー・マコウ選手が掲げる映像を幾度となく見ていたので小さいサイズのイメージを持っていたが、マコウ選手が大きいのだと実感する。

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また、ファンゾーンは、スタジアムの無料シャトルバスの発着場所の役割を担う。車道を封鎖して設けられた無料シャトルバス乗り場に向かうと、おそらく県内からかき集めてきたであろうバスの大群が待ち構えていた。

筆者は比較的早く足を運んだこともあるが、10分程度でスムーズに乗車→発車。満員になるのを待つのではなく、出来る限り待機者を作らず、回転率を上げる運用のようだ。おそらくだが、本大会期間も行きのアクセスには問題無いだろう。

このような運用を形成するにあたり、多くの人員と物量が割かれていることからも、観戦者ながら、W杯の開催規模のスケールをヒシヒシと感じたりもする。

○ 専用スタジアムが生み出す独特の雰囲気

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(長蛇の列ができる熊谷ラグビー場

バスに揺られること約15分、試合会場のある熊谷スポーツ公園に到着。既にスタジアム入場の長蛇の列ができていたことに驚く。

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売店スペース等は全てゲート内にある)

再入場不可、指定席ゾーンも非常に多いはずなのだが、飲食・グッズ等のスペースが全て入場ゲート内の敷地内にしかないからであった。こうした運用は、大会期間中、他のスタジアムも同じかもしれない。

一方、筆者の座席に割り当てられたエントランスはすぐ入ることができた。手荷物検査+金属探知機に加えて、この日限定で認められたペットボトルの安全性確認が行われた。

乃木坂46のライブ並みの厳重態勢(わかりづらい例え)だが、国際大会ではスタンダードだという印象もある。大会期間はペットボトルのチェックは無いので、些か円滑に進むかもしれないが、観戦予定の方は時間に余裕を持った行動をオススメしたいところ。

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(メインスタンド入口の階段を登る)

スタジアムに入場。メインスタンドをの階段を登り、ゲートをくぐり、ピッチが見えてくると高揚感は一気に高まる。

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新しいスタジアム独特の匂い(雰囲気を含む)はもちろん、専用スタジアム特有の距離感が堪らない。コンパクトな2万人規模のスタジアムだからこそ作り出されるわい雑感(天野春果風)は観戦者にとっても嬉しいところだ。

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ちなみに、サイドスタンドの上層部は仮設で増席されている。

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サッカーW杯が行われたロシアのスタジアムでも見られていたが、個人的には楽天生命パーク宮城の外野席を思い出してしまった(汗)

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売店などはコンコースも含めて各所に設定されているが、どこも混雑状態。一般的な動員規模に対する売店数は悪くないと思うが、飲食物が持ち込み禁止のため、観客数に対する利用者割合が多く、先述の区画の問題もあり、上手く回らなかった印象がある。

自由度の低さは、大会運営上の制約との兼ね合いもあるため、観戦者としてはなかなか難しいところだと感じた。

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なお、筆者は、世界の強豪()を前に個人的に強化試合を図ろうと思っていたが、長蛇の列に万事休すと思ったが、場内にハイネケンの売り子がいたので助かった。ローカルスタイル、おそらく海外のファンにウケるだろうが、数捌けるかは不安なところだ。

○ 敢えて選んだ険しい道だからこそ

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大会前の最後のテストマッチの相手に強豪・南アフリカ代表を組んだジャパン。

4年前の奇跡の勝利で若干感覚が鈍っているが、4カ国しかいないラグビーW杯優勝国(自国開催の初優勝の軌跡はクリント・イーストウッド監督作品『インビクタス負けざる者たち』でも描かれている)であり、現在進行形の超強豪国だ。

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本大会への期待を膨らませる華試合ではなく、あくまで大会を見据えたテストマッチであるという位置づけには勇気も感じた。だからこそ、結果はともかく試合内容に注視して観戦。

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予想どおりではあるが、前半からスプリングボクスの前に攻守で厳しい展開。全体的にミスの多さ、プレー精度の低さは気になる。ティア1相手には許されないところだろう。

練習量で高めてきたフィジカルの部分で健闘できていたのは救いではあった。スクラムで潰されず、モールの場面でも極端に押し込まれるケースは見られなかった。体格に優れ、当たりの強いスコットランドアイルランドとの対戦が控えているだけに、数少ない収穫と言える。

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後半は修正が見られたが、ゴールライン手前の攻防でフェイズを重ねてトライを奪うことができなかったことは、やはり強豪国の壁を否が応でも感じざるを得なかった。密集戦の守備の密度、キックを利用した陣地挽回やスペースメイクの部分など、日本はまだまだだと感じた。

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それでも、松島選手の快足を生かしてトライを奪った場面は会場のボルテージを一気に高めてくれた。

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終盤の2トライは勿体なかったが、ポゼッションを高めて攻撃の時間帯を長くとること、オフロードパスを繋いで、相手陣内に攻め込むかたちを見せることができたのは悪くなかった。

ただし、連動性が求められるだけにパスと受け手の精度はこだわって欲しいところ。1本繋がればトライになるところを落としてしまった場面、相手のカットから一気にトライを奪われた場面はわかりやすい事例だろう。

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7- 41でホーンが鳴る。奇跡は簡単に起きるものではないし、ザラっとする確かな感触を持って突きつけられた現実だろう。

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日本代表が強くなっているのは確かだが、世界の強豪も研鑽を積んでいる。他競技と同様、世界という壁はベルリンの壁のように、ある日を境に無くなったりするものではないのだろう。

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しかし、壁の厚みと高さを把握できるようになり、どう乗り越えるかを突き詰める段階に入ったことはラグビーにしても、アメリカ戦を終えたバスケ日本代表には言えるだろう。

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ナショナルチームの戦いもまた「終わりなき物語」なのだ。奇跡の南ア戦から4年、積み上げてきた物語で構成された1つのチャプターの集大成は華やかに締めくくりたいところだ。

◯ 祭りの「終わり」と「始まり」

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試合後、行きと同様、シャトルバスで駅まで戻る。流石に観客が一気に出たのでシャトルバス列は長くなっていたが、バス台数も相当数あるので物量作戦で乗り切る。40分程度導線をグルグル回って乗車→発車。交通規制の影響もあり、駅前までスムーズに行くことができた。スタジアムを出た瞬間は若干、面を喰らうかもしれないが、本大会で訪れた際は素直にバスを待つことが良いと思われる。

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日本一暑い街で行われた熱い戦いが、これから日本各地で繰り広げられていく。そろそろ耳を傾ければ祭囃子の音が聞こえてくるはずだ。

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サウナ訪問記:愛知県知立市・サウナイーグル

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アウェイ遠征で足を運んだサウナの感想を書く謎企画(数か月ぶり)。

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(ドラマ『サ道』はテレビ愛知でも放送中)

最近、ドラマ『サ道』を金曜深夜に視聴して掻き立てられた「整欲」(サウナで「整えたい」欲)を満たすため、土日の試合前にサウナに足を運んでおります(汗)

今回は、そんな筆者が完敗を喫した名古屋戦の際に足を運んだ「サウナイーグル」さんの訪問記を書きたいと思います。

知立経由で豊田へ

アクセスは、名古屋駅から名鉄で約30分の位置にある知立駅から徒歩約8分。

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本年の名古屋戦は、豊田スタジアムの開催。知立駅から豊田市駅名鉄三河線で約30分ということで、それほど遠回りにはならず、試合前後に足を運べる範囲かと(個人の見解です)。

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(巨大エンタテイメント施設の一角)

サウナイーグルさんは、同じグループ経営であろうボウリング場と一体になった施設となっております。

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サウナの受付は1階、駐車場の奥にあります。

料金は、所謂サウナ施設の価格帯。深夜2時まで追加料金が発生せず、利用時間を気にすることなく利用できるのは良いですね。また、地元の方向けであろう朝5〜8時までの朝風呂プランは平日500円(休日800円)は超お得。

◯「良いサウナとは何か?」に満点回答できる設備

サウナイーグルさんは、昨年8月に全面リニューアルしたばかりということで、非常に綺麗な施設でした。それだけに、サウナ特有の実家にいる感覚とは違った、友達が建てた新築のお家にお邪魔したようなウキウキ感を味わうことができます。もちろん、施設の築年数はともかく「清潔さ」は大事だと思っておりますので、利用全般を通じて感じた行き届いたケアには好感を抱きました。

お風呂は一般の大風呂、ジャグジー、そして種類が日によって変わる人工温泉の3種類。どれも広々とした浴槽だったので、足を伸ばして、ゆったりと入ることができました。

お目当てのサウナは88℃、ひな壇は3段。冷水機に加え、サウナの入り口にアイスボックスがおいてあるのも嬉しい。浴槽と同様、サウナもゆったりできる広々としたスペースで、思わず寝っ転がりたくなるほど。1人になった時の優越感もたまりませんw それでいて、しっかり汗をかける暑さを提供してるのは大変素晴らしい。良好なサウナコンディションに加えて、数回実施されるロウリュの促進効果は抜群。搾り取られるような勢いで汗をかきました。

サウナから水風呂にスイッチ。2種類ある水風呂の温度計を思わず二度見。何と、冷たい方の水風呂の水温は驚異の「8.1℃」!!!(最低水温は7.9℃を記録)。こうした瞬間、自分の中では水風呂が札束の風呂に見えてきました。入った瞬間、サウナで作られた熱の羽衣を一気に剥がさんとする強烈な冷気が堪らない。痛いほどの冷たさ、最高です。

トヨタ自動車野球部・佐竹投手ばりの好リリーフの水風呂を終えたら、休憩もトップフォームでいきたいところ。見渡せば、外気浴スペース、さらに室内外にデッキチェア3つ設置。わかってらっしゃる(満面の笑み)。デッキチェアに腰掛けて足を伸ばした瞬間、強烈なサウナトランス到来でキマってしまう。

インターバルが開いてのトランスならわかるのですが、週1ペースで通ってる中でのトランスにしては強すぎて困惑するほど。また、外気浴スペースについては、夏の暑さでシンドイかと思ったのですが、日差しを遮断しながらも、風通しをキープするつくりで、8月の日中でもじっくりと休むことができました。ここもまた計算された作りではないかと。整いながら、静かな感動を覚えておりました。

風呂・サウナ・水風呂・外気浴スペースの全てにおいて満足。良いサウナ施設の見本としてサウナの教科書に載せたくなる、文句無しの満点回答の施設だと思います。

◯ 夏場の観戦にオススメしたいサ活

サウナで整えてからは、レストランで昼食。サウナではよくある居酒屋風のレイアウトで、酒のつまみからガッツリ食事までラインナップも充実。この手の施設では珍しく若いスタッフと常連客らしい人たちの賑やかな雰囲気も良かったです。

昼食後は、リクライニングスペースで甲子園見ながら昼寝。こちらもまた広々としたレイアウトで来客数に対する窮屈さとは皆無でした。個室スペースもあり、よりじっくり寝たい方のニーズにも応えられるのではないかと。

寝起きに再度サウナに入り、心身ともに整えてスタジアムへと向かいました。夏場の観戦、遠征は移動だけでも大変なので、このように汗を流してリフレッシュした状態で臨む、サウナサポータースタイルの素晴らしさを伝えていければと思います。

なお、余談ではありますが、サウナを出るときにユニに着替え、駅ホームで歩いてるとキッズたちに「川崎サポがいるぞ(ザワザワ)」と注目の的になりました(汗)

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