2月16日、さいたまスタジアム2〇〇2でFUJI XEROX SUPER CUP 2018(フジゼロックススーパーカップ)を観戦。
蹴春到来!明治安田生命Jリーグの開幕を告げる一戦。「サッカーがある日常」を待ち望んだワクワク感を共有するために足を運んでおりましたが、大会参加クラブのサポとして気合も入るスタジアムへの道のりでありました。
いつまでも記憶に残るであろう一日 !!!
— Leandro Damiao (@LeandroDamiaoo) 2019年2月16日
2019 Fuji Xerox スーパーカップ優勝 !!!
最高の試合を共にした全ての選手とサポーターを心から讃えたいと思います。今年一年、さらにタイトルを一緒に勝ち取れますように !!!
@kawasaki_frontale 🐬🇯🇵🇧🇷🐬 pic.twitter.com/jDTyQsbsmr
試合は、レアンドロ・ダミアン選手のゴールが決勝点となり、川崎が初戴冠となりました。観戦を通じて感じたことは。以下の通りです。
〇 GAME:開幕を見据えた3つのチェックポイント
J1リーグの開幕を翌週に控えたタイミングの開催ということで、下記のポイントを意識して観戦しました。
- チームとして戦うための基本戦術の「復元度」
- レアンドロ・ダミアン選手を加えた攻撃面の「完成度」
- 右SBを争うマギーニョ選手と馬渡選手の「理解度」
1.については、一番期待していませんでした(汗)昨年の同大会の試合内容がそうであったように、コンディションの個人差も大きいことから、鬼木監督の言葉を借りれば「少し落ちた」状態をイメージしておりましたが、想像以上の高い仕上がりを見せていたと思います。
後述する攻撃は試行錯誤の内容ではありましたが、規律と集中力を維持した組織的な守備は試合の主導権を握り、被決定機を凌ぐうえでも大きな役割を担ったと思います。
大島・守田の両ボランチを中心とするミドルプレスがハマり、ダミアン選手の迫りくるようなスプリントが会場をどよめかせておりました(汗)走行距離は長くなかったものの、個々の選手がよく動けていたという印象です。
2.については、各選手が「ダミアン選手をどう活かすか」という意識を強く持って試合に臨んでいたことがわかる内容でした。ダミアン選手を目がけたシンプルなクロス、ポストプレーを活かして中央突破を図るなど、今までにない攻撃のアプローチを見るだけでワクワクさせられたのは正直なところです。
もちろん、ラストパスの精度、呼吸が合わない部分が見られたり、試行錯誤な部分はありましたが、個の能力を高さは知らしめるには十分すぎる素晴らしい決勝ゴールを奪うなど、デビュー戦としては満点に近い活躍を見せられたのではないでしょうか。
個人的に印象に残ったのは、右SHに入った悠様との連携です。攻撃の局面に応じて悠様が中に入り、ダミアン選手と近い位置でプレーすることによって「2トップ風」の攻撃を見せておりました。昨季を振り返ると「攻撃の出口」となる悠様へのマークが非常に厳しくなり、ゴールを奪えなかったという試合は少なくなかったと思います。ダミアン選手の存在感が増すほど、悠様が得点機会も増える可能性は高まるものと考えています。相乗効果に期待にしたいところです。
3.については、先発=マギーニョ選手、途中出場=馬渡選手ともに良い競争をされていることを感じ取れる内容でありました。先発したマギーニョ選手は、攻守における位置取り、ボールを受けてからの判断の部分は「まだまだ」といったところ。
しかしながら、ピッチ外でも感じ取れる生真面目さを感じさせる守備での献身性、攻撃で見せた鋭いドリブル突破など、チームで戦う中での今後の伸びしろを感じさせる内容だったと思います。馬渡選手も、リズム・相互理解を意識したうえで、プレー時間は限られた中で相手にプレッシャーをかける場面などを見せており、虎視眈々と先発出場を狙わんとする気概を感じさせられる内容でした。
〇 CUP:川崎が初めてカップを手にした日
プレシーズンというと立ち位置とはいえ、タイトルマッチに勝てなかった歴史を持つ川崎フロンターレがカップを掴むことができたことは感慨深いものがありました。
大一番で先制点を奪われ、追いかけ続け、敗退した試合を何度見たことか。正直、先制してリードするという状況に慣れなかったので、終盤は前のめりになっておりました。
たかがスーパーカップかもしれないけど、また1つ、フロンターレの歴史を動かすことができたと思います。選手たちは「歴史を作る」という言葉を多く語ってくれています。
川崎が初めてカップを掲げた2月16日を私は忘れない。