ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記: 川崎純情Night☆~Road to CLUB CITTA' カウントダウン Vol.4~

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〇 川崎で開催された都市対抗アイドル大会?

昨日は、仕事終わりに川崎セビリアンナイトで川崎純情小町☆さんの主催ライブ「川崎純情Night」を鑑賞。ワンマンライブのカウントダウン企画となる本公演は、毎月素敵なゲストを招いた対バン形式となりますが、この日は東京ドームの都市対抗野球大会にも負けぬ都市対抗アイドル大会の様相を呈しておりました。

 お掃除ユニット・川越CLEAR'S(クリアーズ)さんは、「勝手に埼玉応援隊 小江戸川越観光親善大使」ということで、小町さんと同様、地域の活性化に従事されているユニットさんということでシンパシーも感じました。歌もダンスもキメも清く・正しく・美しく、そして明るさのある、素敵なステージでした。

また、川越CLEAR'Sさんは、今季のフロンターレのターニングポイントともなった、ナビスコ杯・仙台戦のCHERRS企画にご出演いただき、試合後は清掃活動にも参加いただきました。ナビスコ杯の時はライブを見ることが出来なかったので、今回ステージで見ることが出来て良かったです。

また、ライブ後、班長の伊織さんにご挨拶と感謝の言葉を伝えることができました。こうしてご出演いただいた縁も含めて感謝です。

エコ怪獣さんからバトンを受けてセミファイナルに登場したのが、沖縄からはるばるお越しいただきましたRYUKYU IDOLさん。この日はメンバーから3人がご出演されましたが、とにかくメンバーもファンの方もエネルギッシュでハイスパート。

(最後に披露された『ハートのエナジー』(映像は過去ライブ)は凄かった)

ノンストップの全力全開のステージで盛り上げてくださいました。また機会があれば、今度はフルメンバーで見に行きたいですね。

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(この日のマイナスイオン数 300万個/cm3(私調べ)副リーダー・長嶺あずささん。)

小町さんのステージは、各ユニットさんたちが作った熱気をしっかり繋いで、熱いステージを作っていただきました。また、愛踊祭の予選突破、宮内さん・立田さんの1周年サプライズもある等、お祝いムードにも包まれた良い雰囲気でもありました。

ワンマンライブに向けて上昇気流に乗れているという実感とともに、メンバーの強い結束を感じました。この日も楽しいライブをありがとうございます。お疲れっした。

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(川崎に上陸したハシモト・ゴジリス笑)

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・ジュビロ磐田-川崎フロンターレ

昨日は、ヤマハスタジアムジュビロ磐田戦を観戦。


(ゴール裏の改修後では初訪問)
ヤマハスタジアムは2013年以来3年ぶりの訪問。この日はチケット完売の超満員ということで、対戦相手との境界線も曖昧になるほど見渡す限りの水色。雰囲気に圧倒されるというより、無駄にテンションが上がってしまいました。


今節は、セカンドステージ序盤に訪れた中3日の連戦の最後の試合。試合はジェイ選手のゴールで磐田に先制を許したものの、川崎が悠様のゴールで追いつくことに成功。その後も両チームに決定機はありましたが、決めきることができず、ドロー決着となりました。試合を終えて感じたことは、以下の3点です。

1. リセットさせないための攻守一体

(試合前の両チーム円陣)
連戦による疲れのあまり黒塗りの自動車にぶつかることはありませんでしたが、後半はトラップやパスのミスによるピンチが多く見られたことが気になりました。
私は、今季の失点が少なくなった要因は複数あると考えていますが、1つはミスからの失点が減ったことだと思っています。しかし、この日はトラップやボール交換のケアレスミスから相手にボールを奪われ、相手の逆襲をまともに受けて、せっかくの攻勢の場面が何度もリセットされてしまいました。
特に終盤は、体力的になかなか自陣への戻りが苦しい時間帯だっただけに、この点は悔やまれるところです。今季のチームが取り組んでる攻守一体の戦い方を、暑さもキツイ夏だからこそ磨き上げてほしいところです。

2. 橋本晃司よ、真夏の光線を放て!
この試合で大きな注目を浴びたのは、リーグ戦初先発を掴んだ橋本選手だと思います。前節の新潟戦では、途中出場ながら同点に繋がるキレ味抜群のクロスボールを入れるなど、存在感を発揮しただけに、期待も大きかったはずです。
この日は、終盤の84分までプレーを続けましたが、私は手応えと課題の双方が垣間見える内容だったと考えています。前半はアグレッシブにサイドや中央を動き回り、顔を出してはボールを受ける意識を強く感じました。オフサイドになりましたが、後半に2列目から飛び出してゴール前の1VS1を決めるなど、ゴールを狙う姿勢も強く見られたと思います。
一方、試合が進むに連れて、ボールを受けて出す動きがワンテンポ遅れたり、顔を出す回数が少なくなってしまいました。これは暑さに加えて、ハイテンポな試合展開となったことで、序盤から頭の回転も運動量も消耗が激しかったことも影響してると思います。
ただし、試合に出始めた頃のネット選手がそうだったように、試合出場の経験値を積めば、プレイ強度をより長い時間保てると思いますし、風間監督が終盤まで起用していたことからも、その機会はまだあると考えています。五輪組不在の今夏のチームの鍵を握るのは橋本選手だと思っています。彼の放つ光線のような鋭いキックが真夏の夜に光ることを願って。

3. 三好選手の夏休みの宿題
風間監督も指摘されたように、途中交代で入った三好選手は、この日のファーストプレイでミスが影響して、その後も上記のような危険なミスを起こしてしまい、自身のプレイが安定しなかったのは勿体なかったです。
ただし、三好選手が試合出場経験を重ねてきたことでガムシャラにプレイする時期を経過して、試合中に様々なモノが見えてきたからかもしれませんし、前節の先発と途中出場では状況の違いますので頭の切り替えが上手くいかなかった点もあると思います。そういう意味では、プレイの正確性と積極性の両立していくことは、経験を積む三好選手には丁度良い夏休みの宿題として取組んで欲しいと思います。


磐田市のマスコット・しっぺい君)
以上です。この暑さの中で応援してる自分でも相当キツイのですから、中3日で試合をこなしている選手たちは相当キツかったと思います。本当にお疲れ様でした。
とはいえ、タイトルを目指すチームにとって、この夏が正念場だと思います。まずは来週は多摩川クラジゴ、頑張っていきまっしょい!(何故かモーニング娘。風)

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真夏の光線

真夏の光線

観戦記:JFL・FCマルヤス岡崎‐ラインメール青森

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新潟戦と前後しますが、10日に名古屋港サッカー場でFCマルヤス岡崎さんのホームゲームを観戦しました。

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自分はコアゾーンで激しめの応援活動に勤しむタイプなだけに、サッカーと言う競技やライブ観戦の魅力をフラットな目線で再発見する良い機会になると考えています。

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(キッチンカーのサーロインステーキサンドがボリューム満点で激ウマ。700円はお得でした。)

スタジアムも対戦する両クラブも「ハジメマシテ」でしたが、非常に雰囲気の良いホームゲームで楽しく観戦することができました。

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(電光表示板のポジション別の表記は少し珍しい感じ)

スタジアムDJ・イケザえもんさんの軽快な音楽とトークによる素敵なMCはラジオ好きには丁度良いテンポ。

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さらに同氏作成のMDP『マルヤス岡崎蹴球新聞』のデザインも最高です。

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(先制点を挙げた直後の両チーム。後半の試合への入り方が大きく分かれた)

試合は、後半に入り攻勢をかけた青森が押し込む展開から2点を奪うと、マルヤスも交代選手を投入して攻撃の活性化を図る。終盤にはマルヤスがゴールに迫る場面を何度か作るものの、あと一歩得点を挙げることは出来ず。

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(後半途中より投入され、個の突破から強烈なシュートを放ったレオジーニョ選手)

セカンドステージ首位を走る青森に勝てば首位の可能性あっただけに、マルヤスとしては悔しい敗戦となりました。 f:id:y141:20160716085904j:image

(後半、チャンスの場面で必死の声援を送るコールリーダー)

観戦の中で印象に残ったのは、前半からマルヤスのコールリードを担っていた1人の女の子です。彼女は、歌詞を見ながら一生懸命声を出して、スタンドの観客に向かって拍手と声援をリードしておりました。流石の暑さで途中からペースダウンしていたのですが、後半の2点ビハインドになった後も、チャンスの時には手すりをガッチリと握り、一生懸命声出していました。おそらく日本最年少クラスのコールリーダーの純粋に熱心に応援する姿に私は自然と胸が熱くなりました。

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 「暑さ」、「温かさ」、そして「熱さ」の混在した観戦は、多くの刺激を受けました。また機会がありましたら是非とも観戦したいクラブが、また1つ増えたことは、勝ち点3と同じくらい、今回の名古屋遠征の大きな成果だと思います。

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-アルビレックス新潟


(リーグ戦では今年初めての平日ナイター。当方も会社帰りに直行する)
水曜日は、等々力でアルビレックス新潟戦を観戦。毎年恒例の7月の川崎市政記念試合、そして西城秀樹さんのハーフタイムショーを見ると、夏の到来を感じさせます。


試合は終盤にオウンゴールで追いつくと、その勢いのまま後半ロスタイムに悠様のヒールシュートで逆転。まさに「等々力劇場」夏公演の初日を迎えることとなりました。試合を通じて感じたことは以下の点です。

1. ゾンビのように立ち上がる

ファーストステージ最終節から3試合連続完封勝利を続けていた川崎ですが、この日は試合のファーストゴールを含む2失点を喫しました。
1点目の野津田選手らしい思い切りの良いシュートから生まれたゴールは「仕方ない」とも言えますが、新潟の勝ち越し点となったレオ・シルバ選手のゴールは審判に当たったボールの跳ね返りが起点となる不運もあり、川崎イレブンのメンタル的にも堪えるモノはあったと思います。
個人的に注目していたのは、失点した後のマネジメントでした。というのも、教訓が多かった先月の福岡戦では、先制後に相手に2点目を簡単に許してしまい、一気に厳しい状態に追い込まれたからです。

この日の試合は、厳しい場面も多々ありましたが、大きく崩れることなく、粘り強く対応することができました。特に、後半は井川選手がラファエル・シルバ選手や山崎選手との競り合いに苦慮する中、右サイドに入った武岡選手がサイドと中央の双方で対人守備で存在感を発揮してくれました。痛い失点でダウン喫しても、蘇生して立ち上がり、相手から主導権を奪い返す。三沢光晴風に言えば「ゾンビ」のようなタフさを見せてくれたことが、勝利を引き寄せたと思います。

2.「最後のシ者」橋本晃司の爆進宣言!
攻撃的なカードとして切ってきた三好選手をスタメン起用したこともあり、この日の風間監督は武岡選手に続く2枚目のカードに橋本選手を起用してきました。
この日の橋本選手は、サイドからの鋭いボールをゴール前に送り込み同点となるオウンゴールを引き寄せた持ち前の技術を発揮するとともに、球際の競り合いやハードワークも厭わない献身性を観れるなど、この試合と出場にかける強い思いを感じられました。ナビスコ杯ではゴールを決めるなど結果を残していただけに、リーグ戦での活躍は嬉しいところです。
ノボリ、ネット、三好、大塚。今季のナビスコ杯で活躍した選手たちが「水曜日よりの使者」としてリーグ戦に舞台を移して存在感を見せてきただけに、橋本選手は水曜日に現れた「最後のシ者」として爆進してほしいと思います。

3. 劇場を作り出した「水曜日のトドロキスタ」の熱気

(試合後、イレブンを迎えるGゾーン)
長らく等々力で観戦していると、スタジアムの雰囲気で「今日は劇場になりそうだな」と感じる時があります。水曜日の後半は、そんな熱気に溢れていました。
風間監督が人とボールの推進力を高める交代策を講じたこともあり、同点になる少し前の時間帯から一気にゴールに迫る流れが見られたことから、観客のテンションも徐々にヒートアップしていきました。同点後は言うまでもなく、逆転を願う拍手や声が包み込んでいきました。そんな雰囲気を受けて川崎の攻勢は緩むことなく続いて、最後の劇的な場面を迎えました。

これこそ「等々力一体感」ではないでしょうか?平日に加えて、天候が悪い中でも集まった水曜日のトドロキスタ(笑)の熱気が劇場を生み出したとすれば、選手・スタッフ・サポーターのみんなで掴んだ勝ち点3だと思います。その意味でも、次に大きく繋がる勝利だと感じました。

(選手に負けじとワニナレマスコット)
この日、私は応援ゾーンではなくアップグレードして指定席で普段より落ち着いて試合を見ていましたが、終盤は声を出して応援モードで前のめりで試合を見てました(笑)周りでまったり見てた人たちも大興奮して立ち上がっていて、熱気が伝播した証拠だと思います。

(ヒデキさんのパフォーマンスから生命力を感じた)
市政記念試合では毎年恒例となった西城秀樹さんのハーフタイムショー、当日の東京新聞の朝刊にヒデキさんの記事がありました。
www.tokyo-np.co.jp
近年は病からのカムバックという大変な局面の中で、ショーを開催してくれることは感謝してもしきれないですし、フロンターレを応援してくれる言葉をくれたことが本当に嬉しかったです。

そんなヒデキさんのためにも絶対に勝ちたい試合でしたし、期待通りの熱気のある試合を見せられたと思います。この勝利でヒデキさんにパワーを送れたら、そして来年も一緒にYMCAをしたいです!

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観戦記:明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパス-川崎フロンターレ

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(近年、瑞穂は隔年ペースで訪れてる印象。現在のスタジアム名に変更後、初の訪問となった)

土曜日は、パロマ瑞穂スタジアムで名古屋戦を観戦。白星発進とはいえ依然チームはスクランブル状態。また、自分としてはセカンドステージ開幕戦ということでネジを巻きなおして気合を入れて臨みました。

試合は、両チームとも落ち着かない展開の中で悠のヘッド弾で先制点を取ることに成功。後半は切り替えの早さとパスワークでボールを保持する時間を長く保ち、嘉人さんと憲剛さんのゴールで追加点を奪って勝利することができました。 

〇 縦の突破、横の脅威

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(泥酔状態で動きが不安定ながら我々のハートを鷲掴みにしたグランパスくん

試合結果のみを見ると快勝と見える試合でしたが、特に前半は先制点をあげるまでは一進一退の展開が続きました。名古屋は、シモヴィッチ選手のポストプレーを利用した攻撃をはじめ、ボール奪取から縦に速い中央突破を仕掛けたり、高い位置を取るエウシーニョ選手の裏のスペースを突く攻撃など、様々な攻撃のかたちを見せてきました。

個人的に印象に残ったのは、2列目で先発起用された野田選手です。前半の野田選手は、シモヴィッチ選手の競り合い後のボールに反応してゴールに迫るかたちを何度か見せており、随所に怖いプレイを見せていました。

〇 ロープに足が届くこと

序盤こそゴール前に迫る場面を何度か作れた川崎ですが、その後は上記の名古屋の仕掛けに対応する時間帯が続きました。その嫌な時間帯をしっかりと守り切ることが出来たことが、その後の流れに繋げることが出来たと思います。

奈良選手、エドゥ選手のファーストステージの守備安定に貢献したCBが怪我で離脱する中で、井川選手と谷口選手の奮闘はもちろん、チームとしての守備の取組が開幕時と比較して、より徹底されてきたと思います。

攻撃と同様に個の力に頼り切るのではなく、個の強さとチームの連携をバランス良く組合せた守備のかたちが見えてきたと思います。もちろん、まだまだ課題は多いですが、簡単にはカウントを奪われない「ロープに足が届く」ような粘りが見せられたと思います。

トヨタに負けない!車屋

攻撃面では車屋選手の動きが非常に印象に残りました。守備では素早い帰陣と粘り強い対応、攻撃では鋭い仕掛けでチャンスを作る場面を見せていました。

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(最近の2得点はPKだったこともあり、流れの中での得点は久々となった嘉人さん)

2点目の嘉人さんのゴールに繋がったクロスボールはグラウンダーの球足の速いボールだっただけにコースも含めて絶妙だったと思います。中央を固めてくる相手が多い中、サイドからの仕掛けは今後も重要な役割を果たすと思いますので、さらなる成長のギアチェンジに期待したいところです。

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(試合後のワニナレイルカ。大塚選手のポジショニングにも注目)

以上です。この日の試合後のアウェイ側は、憲剛さんの怪我もあって快勝ながら重たい空気が漂っておりました。しかしながら、憲剛さんの心強いメッセージに逆に我々が励まされてしまいました。大きな試練が続きますが、チームの成長と進化を証明するためにも1試合1試合を一生懸命応援できればと思います。

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(2試合連続得点は貴重な先制点となった悠様。夏場の量産体制に期待!!)

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観戦休題:川崎アニソンNight☆ Vol.2

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昨日は、川崎セビリアンナイトでライブイベント「川崎アニソンNight☆」に参加。本イベントは、同人誌印刷会社『ねこのしっぽ』と、川崎純情小町☆が所属する芸能事務所『ホワイトウルフ』の川崎市にある2社がタッグを組んで開催したもの。川崎フロンターレも参画したコミケットスペシャル6の「チーム川崎」でもパートナーシップを組んでおり、ある種の派生イベントとも考えることができると思います*1

〇 アニソンがもつ「共通言語性」

当方は、アニメ・声優系からイベンターを始めた人間でもありますので、元来よりこの手のイベントにも戸惑いなく参加できたところがありますが、イベント自体も大変盛り上がりました。参加アーティストの皆さんは、本当にハジメマシテな方ばかりでしたが、歌われているのはアニソンなので個人的にはどれもこれも知っている楽曲ですし、仮に知らない曲でもノリについていける雰囲気があったのも大きかった。

何より、アニソンが持つ「共通言語性」が非常に強く働いていると思いました。私見ですが、近年の音楽シーン全体では、なかなか生まれなくなった、「聞いたことがある」「知っている」=共通言語性はアニソンの武器とも言えます。小町組(川崎純情小町☆さんのファンの総称)の方たちの盛り上げる意識の強さ等もありますが、それがライブにおける盛り上がりにも影響していたのではないかと思います。

例えば、昨年の川崎フロンターレのホームゲームで開催した串田アキラさんのミニライブなんかもそうですが、仮に串田さんのお名前を知らなくても、熱唱された楽曲が、どこかで耳にしたことがある特撮・アニメソングの数々が出てくれば自然と盛り上がる。

あるいは、私が今年1月に参加した温泉ニュースタイル宴会・「湯会」のイベント後、会場で異様な盛り上がりを見せた90~00年代のJ-POPのDJもそうなのですが、共通言語性が多様な方面から集まった参加者が会場で一体感を作ることができると思います。

音楽における「アイドル」という言葉がそうであるように、「アニソン」という言葉は音楽ジャンルではなく、強いて言えばカテゴリーに近いと思います。特に80年代後半以降、アニメのための主題歌というよりはタイアップの側面が強くなったことで、かなり線引きとしては曖昧になり、音楽ジャンルとしてはかなり雑多なかたちになってきました。良し悪しはあると思いますが、90年代のアニメで育った人間としては、ロックやラップ、そして現在のアイドルシーンにおける多様なアプローチの音楽に触れるうえでも大きな下地になっていると考えています。

そういう意味では、この手のイベントは、さらなる盛り上がりを作れる可能性を秘めておりますし、主催2社のような存在が川崎にあるからこそ開催できるイベントだと思います。個人的には非常に楽しめたイベントなので、是非とも第三弾を企画してほしいところです。

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観戦記:WWE Live Japan (両国国技館)

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(開演直後からノリが良かった両国。この辺は「わかってる」ファンの多さを実感)

昨日は、両国国技館WWEの日本公演を8年ぶりに観戦。ここ数年はプロレス現場から離れていた筆者でありますが、今年はテレビ等も含めて視聴機会が増えていることもあり、プロレスを見る目も取り戻している段階なので、非常に良いタイミングとなりました。

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(観客を大いに沸かせるWWEタッグ王者のニュー・デイ)

公演は、非常に充実していて見応えのある内容でした。WWEと言うとレッスルマニアに代表される派手な演出とアングルの盛り上がりに注目が集まりますが、本公演のように純粋な1興行として見るとメリハリの効いた試合構成と、それを下支えするユニバースたちのレスリングの質の高さを改めて実感しました。

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(メインの3WAYのWWE王座戦は流石のクオリティ)

レスラーの技術の良し悪しは、グラウンドやドロップキック等の基礎的な動きの中で感じ取ることができますが、一見、暴走気味なファイトを行っているようなレスラーでさえもヘッドロックやロープワークで確かな技術が見受けられましたので、安心して見られたところがあります。

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 (レジェンドの血筋を引いたユニバース同士の対戦となった女子王座戦)

また、今回の来日メンバーに名を連ねる若きユニバースは、レジェンドのご子息・娘が非常に多かったのですが、特に個人的にツボだったのがWWE女子王座選手権でした。プロレス界の名門・ハート一族の3世代目にあたるナタリアと16度の世界王者を獲得したリック・フレアーの娘・シャーロットの対戦は、短い時間ながらもクラシカルなスタイルを下地とした質の高いレスリングを見ることができました。父親にはないダイナミックな動きから繰り出される技の数々とブリッジの美しさを含め、シャーロットのポテンシャルの高さからも近年のDIVAの充実度を伺いしれたところです。

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(日本凱旋となったAJスタイルズ組。大歓声を受ける。)

そして、今回の公演で強く印象に残ったのは、中邑真輔AJスタイルズをはじめとする元新日本プロレス勢に対する注目度の高さでした。大げさに聞こえるかもしれませんが、中邑やBULLET CLUBのシャツを着る人が多く見ていて、両国駅を出た時点で彼らの存在感の大きさが伝わってきましたが、実際の試合はもっと凄かったです。

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(大アウェイ状態で試合をすることになったジョン・シナ

ヒール側に近い立ち位置のはずのAJスタイルズ率いる元BULLET勢の登場した6人タッグでは、対戦相手のフェイス側にいるジョン・シナ組よりも歓声を受ける逆転現象が発生、賛否あるところだと思いますが、異様な空間でした。おそらく、シナ自身も最近では感じえなかっただろう超アウェイの試合だったと思いますが、この辺でもキッチリと役割をこなすのは流石トップ・オブ・トップといったところ。

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(新日でも見ることができない紙テープが舞う両国国技館

さらに、現地では絶対無理な中邑とケビン・オーエンのシングルマッチに至っては新日本プロレスの試合を見ているような雰囲気でした。中邑自身が技名の変更以外に全くと言っていいほど変わりのない戦い方だったことも大きかったと思いますが、オーエン自身もレスリングキャリアが豊富な大変素晴らしいレスラーと言うこともあって非常に見応えのある攻防でした。

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(オーエンに劇勝の中邑。観客との「イヤァオ」。)

以上です。日本公演とはいえWWEの興行自体は本場のノリに合わせて一体感のある雰囲気を作っていく印象が強かったのですが、そういう意味では今年の公演は本当に異様な空間でした。BULLET CLUBと中邑が躍動して会場を大いに湧かせたことで、まるで新日本プロレスWWEを侵略しにきたような感覚に陥りました。本来は(良い意味で)異なる価値観にあるはずの日本とアメリカのマット界の接触は『2016年の日米レスリングサミット』だったのかもしれません。そういう意味でも、非常に印象に残る大会でした。

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